本ページは広告を含みます。

【2024年】看護師がおすすめする効果がある花粉症対策

花粉症対策

2024年の花粉飛散量はどのくらい?

春に向けて、花粉症で悩んでいる皆さんにとってつらい時期がやってきますね。

昨年は飛散量が多く、「10年間で最大」とか「例年の2.3倍」と言われてたので、花粉症デビューされた方も多いのではないでしょうか。

2024年の花粉飛散量は、全国的にスギ・ヒノキの花粉飛散数が減少する地区が多いと予測されています。

しかし、例年と比べるとやや多い傾向・北海道のシラカバ花粉は非常に多くなるとと予測。

いずれにしても、早めの花粉症対策が必要ですね。

いつ頃から飛散するの?

気になる2024年のスギ花粉飛散時期ですが、年が明けてすでに花粉を感じている方もいるのではないでしょうか。

この冬は、全国的に平均気温が高く、暖冬傾向にあります。

暖冬ですと、気温の上昇とともに花粉の飛散が始まり、敏感な人は早めに症状がでてしまいますよね。

2024年のスギ花粉の予想は、1月下旬には九州や東海・関東の一部で飛散が始まり、2月上旬には太平洋側を中心に広範囲の地域で始まる予報です。

また、3月中旬ぐらいからスギ花粉が落ち着いてくると、ヒノキ花粉の飛散が増えます。

ただし、北陸や東北南部ではヒノキ樹木が少ないので飛散量が少ない傾向です。

北海道では、シラカバ花粉が4月下旬からの予想です。

年明けからゴールデンウイークにかけて、花粉症の方にはつらい時期となりそうです。

今からできる花粉症対策

花粉症は、症状が出る前に早めに対策することが大事。

いますぐできるセルフケアについてご紹介します。

食事を意識してみよう

規則正しい食生活をして、腸内環境を整え、免疫システムを正常な働きをもつ食品をとりましょう。

・腸を元気にするために、普段から乳酸菌が多く含まれる、ヨーグルトや乳酸菌飲料を摂取がおすすめ。

ヨーグルト・乳酸菌飲料・漬物・味噌・チーズ・キムチ・納豆など

・食物繊維は、腸内にある善玉菌のエサとなるため、腸内環境を整える効果が期待できます。

根菜類・きのこ・海藻・こんにゃくなど

・オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、体内の炎症を抑える作用があります。EPA・DHAは、青魚に多く含まれています。

アジ・さんま・鯖・イワシ・ブリ・マグロ・ナッツ類など

また、暴飲暴食を避け、栄養バランスのとれた食事をとることが大切です。

「これを食べると治る」といった食べ物はありませんが、抵抗力や免疫力をつけるために補助的に継続して摂取することが対策の1つとなるでしょう。

マスクの着用を見直してみよう

マスクの着用は、花粉の侵入を7,8割防ぐとされています。

ただし、マスクと顔に隙間が入るとその効果も減ってしまいます。

・サイズの合ったマスクを選ぶ
・マスクの上下裏表を確認して装着する
・ノーズフィッターが入っている場合は、鼻筋に合わせて曲げる
・プリーツはしっかり広げる

自分に合ったサイズがわからない方は、次の方法で簡単に知ることができますよ。

洗濯方法を工夫しよう

花粉は、静電気でよりくっつきやすくなります

柔軟剤を使用して洗濯をすることで、表面を滑らかにし繊維の摩擦をおきにくくする効果があります。

花粉をなるべく衣類につけたくない方は、柔軟剤を使用しましょう

また、花粉の時期は外干しは避け、部屋干しがおすすめです。

しかし、洗濯を干す場所が確保できなかったり、なかなか乾きずらかったり、生乾き臭が気になる方もいるでしょう。

どうしても外干ししなければならない時は、以下の対策をしてみてくださいね。

・花粉の飛散が少ない朝早い時間に干す
・乾燥機にかけてから干すことで、外干し時間を短くする
・衣類カバーを使用する
・取り込む際は、手で振り落とす

その他、コインランドリーを使用もおすすめ

たくさんの洗濯物をいっきに片づけることができ、花粉の心配もありません。

衣類にも注意しましょう

花粉がつきやすい衣類は、ウールやニットなどの毛が長い素材の服です。

綿を100としたときの花粉付着率は、ウールは980と綿の約10倍!

なるべくなら避けた方がよさそうです。

逆に、花粉がつきにくい衣類は、つるつるとした凹凸が少ない生地の衣類で、ナイロンやポリエステルです。

つるつるした素材は、花粉が滑り落ちやすいメリットもあります。

例えば、トレーナーやチノパン、トレンチコートなどがおすすめです。

また、お部屋に入るときは、しっかり花粉を払い、家に花粉を持ち込まないようにしましょう。

メイクで花粉の付着を減らしましょう

肌が荒れやすい花粉症シーズン。

できるだけメイクを避けたい方もいるかもしれませんが、すっぴんでの外出は逆効果

肌に直接花粉が付着するため、より皮膚にダメージを与えてしまいます。

花粉の時期もメイクをすることで、直接花粉が付着することを防ぐことができます。

ただし、メイクには気を付けるポイントが。

細かい粒子の化粧品は、肌が荒れて悪化する可能性があります。

ベースメイクは、リキッドファンデーションやクッションファンデーションがおすすめです。

肌に優しい低刺激のものを選ぶようにしましょう。

最新花粉症の治療法

花粉症には多くの治療法があり、治療の選択肢は増えつつあります。

それぞれの症状やライフスタイルにあった治療法を医師と相談しながら進めていくことがベストです。

薬物療法

取り入れやすい治療法として内服薬・点鼻薬・点眼薬による薬物療法があります。

昔から「抗ヒスタミン薬」による治療法がありますが、これは服用すると眠くなるというデメリットがありました。

しかし、近年では眠くなりづらい「第2世代抗ヒスタミン薬」がよく処方されるようになっています

第2世代抗ヒスタミン薬
アレグラ、アレジオン、アレロック、エバステル、クラリチン、ザイザル、ジルテック、タリオン、デザレックス、ビラノア、ルパフィンなど

また、重症の場合は、「ステロイド薬とヒスタミン薬の合剤(セレスタミン)」が用いられたり、鼻づまりに有効とされる「抗ロイコトリエン薬(モンテルカスト・プランルカスト)」が処方されることもあります。

他に、漢方薬(小青竜湯など)も花粉症の治療として使用されており、抗ヒスタミン薬で起こりやすい眠気がありません。妊婦さんにおすすめですね。

外用薬としては、点鼻薬と点眼薬があります。

点鼻薬
・鼻噴霧ステロイド薬(ナゾネックス・アラミスト・エリザスなど)
         ・・・鼻粘膜の効果が強い
            全身の副作用が少ない
            1日1回ですむ点鼻薬も
・点鼻用血管収縮薬(コールタイジン・トラマゾリン・トークなど)
         ・・・鼻づまりは一時的ですが速やかに改善
            連続使用で効果が弱くなることも

      

点眼薬
・抗アレルギー点眼薬(アレジオン・リボスタチン・アレギサール・パタノールなど)
・ステロイド点眼薬(フルメトロン・オドメールなど)
・免疫抑制剤点眼薬(タリムス・パピロックミニなど)
・眼軟膏        

レーザー治療

レーザー治療は、鼻の中の粘膜を凝固、一時的に変性させてアレルギー症状を抑える治療法です。

粘膜は再生させるので花粉症が完治するわけではありませんが、シーズン前に治療すれば1~2年の効果が期待できます。

継続的な通院が困難な方や、内服薬で効果が得られない方、薬の副作用がつらい方、妊娠中や授乳中の方などにおすすめの治療法です。

注射

花粉症の治療法のうち、注射は以下のようなものがあります。

ゾレア皮下注射

重症スギ花粉症に対しての世界初の抗体治療法です。

2020年から新たにスギ花粉の治療法として認可されました。

スギ花粉そのものの原因に直結し、体内でおこるアレルギー反応を元からなくします。

1回の接種で2~4週間継続

接種条件は12歳以上で、体重が20~150㎏あること、重症な花粉症であること、血液検査の花粉の結果が陽性(特異的IgE抗体がクラス3以上・総IgEの数値が50~1300IU/mlの範囲)であることです。

ノイロトロピン注射

鼻粘膜にあるアセチルコリン受容体が増えるのを抑えます。

体に大きな負担をかけずに治療することができ、副作用や依存性も少ないと考えられています。

ただし、即効性はあまり期待できません

ヒスタグロビン皮下注射

ヒスタグロビンは、アレルギー反応を抑えるきとができます。

週2回注射を打つため、定期的な通院が必要です。

喘息発作がある方、生理前や生理中の方、妊娠中の方には使用できません。

舌下免疫療法

アレルゲンの入った治療薬を舌の下に投与する方法です。

この治療法は、長期にわたり投与して体質を変えることにより根本的な改善を目標としています。

治療開始は、「スギ花粉が飛んでいない時期」です。

1日に1回、毎日服用し3~5年間にわたり継続する必要があります。

セルフケアをしつつ、自分に合った治療法を見つけよう

いよいよ今年も花粉シーズンがスタートし、花粉症の方にはつらい時期がやってきます。

この記事では、今すぐできる花粉症対策と花粉症治療についてご紹介しました。

花粉症の方の中には、長期的に薬を服用するのは心配であったり、副作用の怖さから民間療法を行っている方もいるでしょう。

しかし、民間療法の多くは科学的評価についてほとんど行われていません。

残念ながら、十分な効果の根拠があるとは言えないのが現状です。

民間療法で花粉症が治るとは考えにくいでしょう。

例年花粉症で悩んでいる方は、自身に合う治療法を医師に相談することがベストです。